Web制作会社がフリーランスの人の営業メールを添削してみた
弊社ホームページを見て送られてくるコーディング案件獲得のための営業メールをWeb制作会社視点で良いところ悪いところを紹介しました
結論、営業メールはたくさん送られてくるため全てに目は通せないので、メールの内容は端的に重要なことだけを記載し、その他のことは自分のホームページを作ってそこに記載するようにするのが良いと思います。
ホームページ制作会社を運営しているとこんな零細会社でもありがたいことにWeb制作駆け出しフリーランスの方からコーディングの協力をさせてください!という営業メールが送られてきます
ほとんど返信はできていないですが、目は通しているので送られてきた営業メールを見て思ったことを素直に書きたいと思います!
あくまでも上杉自身が思ったことであり、正しい営業メールはこうあるべき!というものではないことをご了承ください!
目次(読みたい所をクリック!!)
営業メールでこれは直したほうが良いと思ったこと
自分のホームページがない
Web制作のフリーランスとして営業メールを送ってくるのに、自分のホームページがない人がいます
だいたいそういう人は、Notionやスプレッドシートなどの外部ツールで自分のポートフォリオを掲載したりしていますが、さすがにコーディングの仕事を受注するつもりであれば自分のホームページは持っていてほしいところです
デザイン(1)〜(3)については、以下の外部ページにまとめております。
Notionで作られたポートフォリオページ
<– 外部ページ(Notion)へ遷移します –>
https://hogehoge.notion.site/hogehoge
というのも、フリーランスの場合、Web制作の仕事というのはデザインからコーディングしてHTMLを納品して終わりではなく、公開作業やアクセス解析のサポートといったホームページに関することがトータルで求められるからです
また、ホームページを作るのであれば
- 独自ドメイン
- ノーコードツールを使っていない(デザイナーならノーコードでも可)
- できればWordPressなどのCMSを入れる
あたりのことをしていればある程度Web制作の知識がある人なんだなと思います
ぶっちゃけ実績とかよりもその人のホームページを見た方が技術力とかがわかる気がする
短縮URLや解析タグ付きURLになっている
メールで送られてくるURLをむやみに開かないというのはもはや常識かと思います
短縮URLであれば中身を確認する手間がでるのでよほど興味がなければ開かないです
また、解析タグ付きのURLの場合だとおそらく一斉送信ソフトなどを使用して送っている可能性が高いですし、あまり印象が良くないです
ご案内の停止をご希望の方は、下記URLをクリックして下さい。
フリーランスの営業メールで配信停止ってなんやねん!!笑
https://hogehoge/unsub/hugahugahuga
実名+顔出し+拠点を明らかにしてほしい
先日営業メールの中に
制作会社さまとお仕事をご一緒させていただく中で
「その先にいるクライアントさまに貢献したい」、
「お客様のご要望に対して、何事も誠実に対応、全力を尽くす」ということを心から考えて活動しております。
と記載されていました
でもこの人は、名前がハンドルネームでホームページに顔写真や住所といった情報がありませんでした
まずは身元を明かすだけで最低限の信頼は得られるので、匿名で仕事を受けようとするのはあまり良くないと思います
また、中には動画で30秒程度の自己紹介をされている方もたまにおられます
実際に話している姿を見れるので印象は良いのですが、ただ動画のクオリティが低すぎると正直センスがないと思ってしまうこともあったので、ただ単に動画で話せばよいという問題ではなさそうです笑
できれば顔写真も撮影に自信がなければプロに撮ってもらったほうがいいですね!
住所に関しては自宅でされている方も多いと思うので、市までとかでもいいかとは思います
僕が在宅でしていたころは番地までホームページに載せていました
テンプレメールがいいのか悪いのか
個人的には大部分はテンプレで良いですが、まずはつかみの部分だけでも営業先のホームページなどを確認して独自の文章を送るべきだと思っています
例えば弊社に送る場合であれば、
企業理念に記載している「本当に良いモノ・正しいコトが選ばれるインターネットを目指す」という部分に共感しました!
みたいな感じでメールに書いてあれば、ホームページをちゃんと見てくれたんだなと思って嬉しくなります
ただし、そうすると1通に時間がかかってしまうので送る数が減ってしまうので、テンプレが良いか悪いかは正直わからないです笑
ちなみに僕が過去にクラウドワークスで提案メールをひたすら送っていた時は毎回毎回テンプレを使わずに送るようにしていました
営業メールをお問合せフォームから送るのはやめたほうがいい?
ホームページによってはお問い合わせフォームの完了ページにアクセス解析のコンバージョンタグを設置しているため、営業メールを送られるとコンバージョン率の正しい計測ができなくなるので迷惑に思われることもあるようです
できればホームページに記載されているメールアドレス等に直接送るのがよさそうですね
週の稼働時間を記載
ちょっとこれは僕がひねくれた考えかもしれませんが、
週に◯◯時間稼働できます!
という人にはあまり依頼する気になりません
というのも、フリーランスというのは個人事業主ですし、依頼した仕事は納期までに必ず完了させて欲しいからです
色々な事情はあるでしょうが、週の稼働時間を記載している人は、間に合わなかった場合は責任は持ちませんといっているような印象を受けてしまいます
また、週に30時間程度だと副業なのかな?と思いますしめちゃくちゃスキルがあるのであれば良いですが、副業として仕事をしている駆け出しの方に依頼することは基本的には無いかと思います
ダブルコーテーションつきの営業メール
これは直して欲しいというよりは単純に知識不足かミスだと思いますが、営業メールの中にはダブルコーテーションつきで内容が記載されていることがあります
“突然のご連絡誠に恐れ入ります。
hugahugaと申します。~中略~
ご返信お待ちしております。”
ダブルコーテーションメールの例
エクセルから文章をコピペした場合にダブルコーテーションがつくのでこのメールはテンプレを貼り付けただけってことですね
テンプレでもいいんですけど、あからさまにテンプレだったら萎えます笑
返信したら自動返信メールが送られてきた
営業メールで気になった方がいたので返信してみたところ、、、
上杉様
hogehogeと申します。
お世話になっております。この度は早々にご返信いただき、ありがとうございます。
ただいま、外出先にて事務所帰宅後にご質問内容に対しての返信をさせて頂きますので少々お時間いただけますと幸いです。
宜しくお願いいたします。
このような文章が1秒くらいで返ってきました
明らかに自動返信での対応にも関わらず、人力で即レスしています感がすごい嫌でした笑
良いと思った営業メール
結論が端的に書かれている
営業メールは弊社のような小さい会社でさえ月に20通以上送られてくるので、なかなか長い文章に目を通すことはないです
したがってシンプルに結論が書かれているメールが個人的には印象がいいです
Web制作とあまり関係のない細かい経歴や、テンプレ人柄アピールは無駄にメールが長くなってしまうので個人的には不要かなと思います
フリーランスのWeb制作者として
- どこの誰なのか
- どういったスキルがあるか
- 料金について
- 実績について
を端的に書いてくれればOKだと思います
この中でも料金については書いていない人が多いので、例えば
- 無料コーディング練習所のこのサイトだと◯◯円くらい
- 人日◯◯円
- バナー1枚◯円
などのように記載してくれると頼みやすいかなと思います
また、実績については駆け出しだとない人も多いと思うのですが、そういう場合は自分のホームページをしっかり作り込むようにしましょう
実際に僕もフリーランスの時は実績を全く公開していませんでしたが、ホームページからWeb制作の依頼が定期的にありました
身元がしっかりと公開されている
- 実名
- 住所
- 経歴
- 学歴
- 顔写真
などがしっかりとホームページ上で公開されているとなんとなく信頼できるなと思いました
また、Twitterなどで日々の勉強などを1年以上継続して発信していればしっかりと努力できる人なんだという評価も得られる可能性もあります
githubのアカウントがある
先日送られてきた営業メールにgithubのアカウントを掲載している人がいました
githubのアカウントといってもすごいものを開発していたりコントリビューターとして活動しているといったわけではないですが、自分のホームページをgithubで管理しているようでした
外注する場合にgitを使えるとすごい助かるので自分なりにgithubを使ってみるのはとても良いと思います
外注の人にgitの使い方までレクチャーするのは正直しんどい、、、
どこから弊社ホームページを見つけたか教えてくれる
- Web幹事から来ました!
- 「大阪 ホームページ制作会社」で調べて見つけました!
など記載してあるとちょっとうれしいです
以上、読んでいただきありがとうございました!
動画を見て営業メールを送ってきてくれた方がいました
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この度、上杉様のYouTubeにて
「フリーランスから送られてくる営業メールについてWeb制作会社視点で感想を話します」の動画を拝見しました。
コメント欄に残されていた
「制作実績は当てにならないことが多い」という部分は、
私も編集者に発注してみて何度も痛感したことなのでよく分かります。
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このような文面で送っていただけると、弊社のことを多少調べてくれたことが伝わりましたので、
今すぐにお願いする仕事はなかったのですが、無視ではなくお断りの連絡だけは入れておこうという気持ちになりました!
動画に反応いただけて嬉しかったです!