1ページだけのサイト(まとめ記事)が上位表示していたので調査してみた
「ETC助成金」で検索すると1ぺージのみのペラサイトが上位表示されていました。
https://etc-2022.jp/
2023年のETC助成金に関する網羅性の高いまとめ記事1ページのみ表示でした。
個人的にはペラサイト且つまとめ記事が上位表示しているのは珍しいと思って色々調べてみました。
目次(読みたい所をクリック!!)
別のページリンクがあるか調査してみた
post-sitemap.xmlファイルを覗いてみたところ別のページが検出されました。
トップページを含めると3ページのみのウェブサイトととなります。
https://etc-2022.jp/
(サイトトップ)
https://etc-2022.jp/etccard-sameday
(ETCカードに関する記事)
https://etc-2022.jp/category/etc%e3%82%ab%e3%83%bc%e3%83%89/
(カテゴリURL)
インデックス登録状況
「site:https://etc-2022.jp」と検索し、インデックス登録状況を確認してみました。
すると、XML SITEMAPファイルには出てこなかったページが表示されました。
キャッシュデータからURLに接続すると、全く違うドメインにリダイレクトされました。
https://etc-2022.jp/recommend/
下記URLのSMC税理士法人様のサブディレクト階層に転送します。
https://www.smc-g.co.jp/moneyguide/etc-card-osusume/
(SMCマネーガイド様)
クレジットカードやカードローンに関する記事を量産しており、ガッツりアフィリエイトリンクが掲載されていました。
話は少しずれますが、SMC税理士法人さんがサブディレクトリ貸しをしているのか?と思いましたが、タイトルがSMCマネーガイドなので、運営元は同じだと思います。
過去のデータを閲覧してみた
過去のサイトデータは2022年度の期間限定、ETC車載器助成金キャンペーンページでした。
ETCキャンペーン事務局(NEXCOや首都高、阪神高速などの大手)が運営していることが分かりました。
キャンペーン用として使用されたドメインで、期間終了後に再利用していたということになります。
ドメインパワーが高い
ドメインパワーは運用歴2年弱で「41.7」もあり、数値的にも評価の高いドメインであることが判明しました。
元々信頼性の高い大手企業が助成金キャンペーンの特設サイトを運営していたため、再利用後のペラペラのサイトでも上位に表示されていたということになります。
中古ドメイン運用だと推測
ウェブアーカイブのデータを見ると、2022年7月5日のスナップショットから2023年3月22日のスナップショットまで長い空白期間があります。
これは、助成金キャンペーン終了とともにドメインが不要になったため、ドメインをオークションなどに出品し売れるまでの空白期間だと予測できます。
運営者はETCキャンペーン事務局から、先述のリダイレクト先のSMC税理士法人様に切り替わったのではないかと推測しています。
ページ数の少ないペラペラのサイトでも上位を取れるなら初心者でもSEO対策できるやん!と思うかもしれませんが、今回のケースのようにSEO戦略は信頼性や被リンクの数やドメイン運用歴などの色んな要素が絡み合っています。
被リンク獲得のための戦略だと推測
ETCカードを即日発行できるクレジットカード会社2社!即日でカードを手に入れるポイントも紹介
上記のページ内には外部へのリンクが掲載されていました。
外部リンク先(https://www.smc-g.co.jp/moneyguide/credit-card-sameday/)はSMCマネーガイド様のクレジットカードに関するアフィリエイト記事です。
https://etc-2022.jp/etccard-sameday
下記ドメインが上記ドメインから被リンクを貰ったという構図になります。
https://www.smc-g.co.jp/moneyguide/credit-card-sameday/
リンク先のアフィ記事の文字数はなんと約3万4000文字の超大作でした!SMC税理士法人様がアフィリエイトコンテンツに相当な力を入れている事が伺えました。
管理サーバーは異なっていた
もしかしたら双方のドメインの管理サーバーは同じかな?と思い調べてみました。
さくらサーバーとAWSサーバーで異なっているわけですが、いくつか仮説を立ててみました。
①運営元は同じで自作自演で被リンク対策をしている説
ドメインパワーのある中古ドメインを購入し自作自演で被リンク対策を行っていると推測できます。ただサーバーのIPアドレスが同じだとグーグルに見破られて効果を発揮できないリスクがあるため、ドメインごとでサーバーを分けているのではないかと思います。
②運営元が別々で被リンク業者にお金を支払っている説
SMC税理士法人様が被リンク業者に依頼して、SEO対策を行っている仮説です。この仮説の場合は被リンク元のサイトは上位も取れているので優良な業者だと言えます。悪質な業者の場合は保有しているサイトの質が悪いので、被リンクの効果はほぼ期待できないでしょう。
キーワード検索ランキングを調べてみた
記事タイトルで使用されている複合キーワードなどで検索ランキングを調査してみました。
検索キーワード | Yahoo!順位 | Google順位 | Bing順位 | 備考 | |
https://etc-2022.jp/ | ETC助成金 | 15位 | 14位 | 圏外 | |
https://etc-2022.jp/etccard-sameday/ | ETCカード 即日発効 | 圏外 | 33位 | 圏外 | |
https://www.smc-g.co.jp/moneyguide/etc-card-osusume/ | ETCカード おすすめ 年会費 | 30位 | 30位 | 圏外 | リダイレクト先のページ |
2023年8月時点のキーワード検索ランキングではそれほど上位表示できていない事が分かり、ヤフー・ビング検索エンジンでは圏外のキーワードも見受けられました。
中古ドメインはハイリスクハイリターン
過去に僕自身が中古ドメインを取得し運用を行った事がありますし、中古ドメイン運用を行っているお客様のサイトをコンサルしたこともあります。
僕の経験上では、中古ドメインはSEO対策においていい部分もあれば悪い部分も持ち合わせています。
例えば下記の中古ドメインの一例を紹介します。
https://www.ecotourismcesd.org/
ドメインの価格15000円程
過去は日本語以外の言語(英語)で運用
ドメインパワー43.3(アクセスSEO対策ツールズ判定)
被リンク236件(Ahrefs判定)
ドメインパワーが「43.3」で数値的には結構高い方です。また被リンクの数は236件で外部サイトのドメインパワーも結構高い数値のモノが多いです。
数値で判断していくと優良なドメインに感じられますが、実際に運用を行ったところ記事を投稿してもインデックス登録すらされないハズレ中古ドメインでした。
過去の運用歴が英語圏での運用でしたので、被リンクが付いているサイトが質の良し悪しの判断が難しかったので、購入するなら日本語運用歴のある中古ドメインを選ぶのが吉だと思いました。
一方でSEO対策において優良な中古ドメインも存在します。
過去のクライアント様の中で、中古ドメイン選びからメディアサイト運用までのコンサルを行った際、運用開始2カ月目で月間120万ページビューを獲得された事もありました。
他のケースでは中古ドメイン取得から初月の初速はよかったのですが、2~3カ月目以降はほぼすべてのページが検索圏外に飛ばされたパターンもあります。
中古ドメインはハイリスクハイリターンで、アタリハズレもありますからお金を掛ければSEO対策できるといった安易な考えは辞めたほうが良いでしょう。
中古ドメインについて他の記事でも紹介しています。
中古ドメインは有効?クレジットカード系のアフィリエイトサイトにおけるの活用事例
調査内容は随時更新していきます。