先日Twitterにて「ホームページで同じ日程の航空券を何度も検索すると価格がどんどんあがっていく現象を体験した」というつぶやきが話題になっていました

あのさ…同じ日程の航空券を検索すればするほど何故か価格が段々上がっていく現象体験した人いるかい….私はよくあるんだけど…そういう時はプラウザのキャッシュを削除して検索し直すと数万円安くなったりする…私もさっき３万円安くなったで…

— MAYOTV🇯🇵🇰🇷 (@mayooo_tv) February 23, 2024

こちらのツイートには「これはcookieに検索履歴が保存されているので検索するたびに価格があがる。なのでcookieを削除することで最安で検索できるよ」という引用がありそちらもかなり反響があったようです

ネット見てると「Cookie(クッキー)を許可しますか？」とよく出てきますね🍪

実はクッキー上に検索データが保存されていくので、検索のたびに価格が釣り上がってしまうという仕組み。

航空券を最安で検索するには、ブラウザをプライベートモードに設定すると解決できます🔑 https://t.co/EZ03fjTUKv

— みあ🌴南国を旅するノマド女子 (@mionmori) February 24, 2024

その結果「cookieはやっぱり許可しないほうがいいんだ！」という意見もいくつか見られましたが、cookieは本来正しく使えばユーザーにとっても非常に便利な仕組みなのでこの記事ではcookieについて紹介したいと思います！

本当にcookieを削除すれば航空券は安くなる？

cookieとは

まずcookieとはなんなのかというと

Cookie（クッキー）とは、あなたが見ているWebサイトからあなたのスマホやPC内のブラウザに保存される情報のことだ。そこにはサイトを訪れた日時や、訪問回数など、さまざまな内容が記録されている。

https://time-space.kddi.com/ict-keywords/20180726/2392.html

ということです

Webサイトの閲覧によってスマホやPC内のブラウザに保存されるものには他にキャッシュというものも存在しますが、それぞれ以下のように役割が違います

• cookie
  →ユーザーそれぞれの情報を保存している
• キャッシュ
  →Webサイトで表示されている画像や文章などのデータを保存している

cookieに保存されたユーザーの行動の履歴によって価格を変更させることは可能

したがってcookieではユーザーがホームページを見た回数やどういった路線を検索したかなどを保存することは可能なので何度も検索しているユーザーに対して航空券の値段が上がるようなシステムを実装することも可能です

ただし、「航空券　cookie」などで検索してみたらわかるように多くのホームページや航空会社のWebサイトではcookieによって値段を変更することはしていないという風にも書かれています

航空券の値段というものはダイナミックプライシングを採用していて需要と供給のバランスによって随時価格を変更しますよという仕組みをとっています

したがって検索するたびに値段があがっていくのはcookieによるものではなくその路線と日程が検索されるたびに需要があると判断されて価格が上がったという可能性もあるわけですね

ダイナミックプライシングの一例として、5人の友人で旅行の計画中にそれぞれのスマホで同じ路線を検索したせいでその路線の航空券の価格がその瞬間に上がったという話もあるようです

結論、航空券を最安で検索したいのであればcookieの有無が影響しているかはわかりませんが、ブラウザのシークレットモードなどを使用して検索するのが良いみたいです

cookieは許可しないほうがいい？

さて、ホームページを見ていると時々cookieを許可しますか？という通知が表示されることがあると思います

航空券の話題などもありcookieは許可しない方がいいと思われる方も多いと思いますがどうなのでしょうか？

航空券の話題に関してもcookieはやっぱり許可しないほうがよかったという意見が多いようです

やっぱりCookieって許可したらあかんね https://t.co/a9yph52hv5

— 七海 (@naaaaanami5628) February 24, 2024

なんかようわからんけどなぜだかCookie許可したくねぇ～って思ってたけどやっぱ許可しない方がいいんだ、これからも絶対許可しない https://t.co/69u06Mnas2

— .°⑅ʚɞ⑅°. (@_MILK_BANG_) February 24, 2024

cookieの問題点

そして航空券のほかにもcookieは以前からユーザーの情報を勝手に使ったり保存したりしているということで個人情報保護という観点からも問題視されている機能でもあります

ホームページを見たときにでてくる「cookieを許可しますか？」の通知も個人情報保護を目的としたアップデートなんですね

例えばユーザーが直前に検索していた商品が別のホームページを見ているときに広告として表示されるということがよくあると思いますが、これもcookieを使用したリターゲティング広告といわれる仕組みで、結構ユーザーからは批判の声もあるようです笑

しかし使われ方によってはcookieはホームページを見る際の利便性にも繋がるのでその便利な使い方についてもいくつか紹介します

cookieはどんな目的で使われる？

cookieの便利な使われ方にどういうものがあるかというと

• ログインが必要なホームページでブラウザを閉じても毎回ログインしなくても良くなる
• 通販サイトでブラウザを閉じても商品がカートに入ったままになる
• ユーザーの年齢や性別などによってオススメの商品を表示する

などがあります

Web制作でcookieをつかった事例

僕自身も今までホームページ制作をしてきた中では、とあるサイトに初めて訪問したユーザーには全画面で新製品のお知らせの通知を出し、再度訪問の場合には表示させないといった処理を実装するためにcookieを利用したりもしました

多言語サイトでの事例

cookieに保存されているユーザーの国を取得することでユーザーごとに適した言語で表示させるような処理にも使われていたようです

ChromeのサードパーティCookie廃止の影響じゃないかという意見を見た。なるほど…
今までの任天堂のwebサイトは国ごとにドメインを使い分けてたけど、サインイン処理とかは.comドメインで一括でやってた
サードパーティCookieが廃止されるとそういう運用ができなくなるから… https://t.co/hQTPWzS6CI

— つー (@ccopedia) February 25, 2024

まとめ

現状cookieは便利な機能ではあるがユーザー側にとってはメリットよりも個人情報が雑に扱われているというデメリットの方が大きく印象はよくないですね

そしてサードパーティーcookieの廃止はかなり前から言われていますが果たして実装されるのでしょうか笑